介護問題・体験談・症状が合わない施設での生活
またか。と、ケースワーカーに怒りを覚えました。あれほど精神病院は嫌だと伝えたのに、完全に隔離病棟です。
重たい足を引きずり、ナースステーションで母を呼びました。
広いフロアの隅に待合室と面会場所を兼ねたスペースがあるので、そこで母を待ちます。
数分すると、少し痩せた母が笑顔で手を振りながら近寄ってきました。
買ってきたパンと牛乳を母に渡すと、母は大喜びでパンに噛りつき、牛乳を一気に飲み干します。
そして、息つく暇もなく「早く帰して」と懇願してきました。
無力な私を再認識させる一言でした。
耳を塞ぎたくなる話ばかりを聞かされ、一旦、母が食べたパンや牛乳のゴミを捨てに行きました。
湧きおこる怒りを抑えながら、母をなだめながら面会を終えます。
こんな話をしにきたんじゃないと、自問しながら立ち上がると男性がゴミ箱を漁り始め、先ほど捨てたパンのフィルムを拾い上げ舐めました。
病院を出てすぐにケースワーカーに電話をしました。
話が違うと怒気を隠さず詰問しますが、ケースワーカーは『3か月は治療してください』
何を聞いても同じ返答しかありません。
確かに、母は生活保護受給者です。
確かに、母は認知症です。
しかし、まだ意思の疎通ができます。好き嫌いの判断はできます。
2020年07月22日 21:22
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