物流ブラック企業・約束という言葉は存在しません
雪対策という言葉が引っ掛かり、念のため15時に出勤しました。事務所の前の駐車場を見ると、他の先輩のトラックは停まっています。
早く来すぎたかと思いつつも、挨拶を済まして雪対策について聞きました。
「外に木材とチェーンがあるから、巻いていって。スタットレスじゃないから気をつけてね」
スタットレスタイヤでないことに危機感が強くなりました。
以前、豪雪地帯に車で旅行に行ったとき、現地のドライバーはスタットレスタイヤにチェーンを巻いて走行していると聞いたからです。
もちろんチェーンは知っていますが、木材の意味がわかりません。
そのまま質問すると運行管理者は面倒な顔つきになり、渋々と駐車場まで出てきました。
後輪タイヤに木材を噛ませ、逆側のタイヤを浮かせます。そしてチェーンを巻くのですが、不慣れな私は時間がかかります。
約2時間かかり、装着が完了しました。が、完成形がわかりません。
物損はもちろん。何よりも命に関わるチェーンです。
運行管理者に大丈夫かと確認してもらいますが、明らかに適当な返事をするだけです。
多くの不安を抱えながら出発すると、後輪からガラガラと違和感のある音が聞こえました。
18時にセンターに到着しました。積み込み開始時刻より1時間早い到着ですが、様々なリスクを考えると適正時間だと思います。
いつものようにアルコール検査をし、納品指示書を見ようとしますが指示書がありません。
通常なら1時間前には指示書は出ているはずです。
私は慌ててセンターの事務員に確認してみました。
「お前、何でこんなに早く来てんの?」
だって、おまえらが早く積み込んでいいと連絡してきたんじゃないのか。という言葉を飲み込みました。
2020年08月16日 21:58
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